
「子どもに食物アレルギーがあるとわかってから、おやつ選びがずっと不安」
「友だちと同じおやつを食べられないのが、かわいそうで」
子どものおやつは、栄養を補うだけでなく、楽しみの時間でもあります。食物アレルギーがあると、親はどうしても「食べさせないこと」に意識が向きがちです。
今回は AFRODE CLINIC 代表医師・道下将太郎先生に、食物アレルギーがある子どものおやつとの付き合い方を聞きました。
Q1. 子どもの食物アレルギーは、ずっと続くもの?
記者子どもの食物アレルギーは、大人になっても続くのでしょうか。
道下医師「乳幼児の食物アレルギーは、卵・乳・小麦が原因として多く挙げられます。成長とともに食べられるようになるお子さんも少なくありません。
ただ、いつ・どこまで食べられるようになるかは一人ひとり違います。定期的に主治医に診てもらいながら、食べられる範囲を見直していくことが大切です。」
Q2. アレルギーがあるなら、原因の食物はすべて避けたほうがいい?
記者心配なので、原因の食物は少しでも入っていたら避ける、という親御さんも多いと思います。
道下医師「その気持ちはよくわかります。ただ最近は、“必要最小限の除去”という考え方が基本になっています。食べると症状が出るものは避ける。でも、医師が“ここまでは食べてよい”と判断した範囲は、食べていく。
必要以上に除去しすぎると、食べられるものが減って、栄養や食事の楽しみにも影響が出ることがあります。どこまで避けるかは、検査などをもとに主治医と決めてください。」
Q3. 市販のおやつを選ぶとき、親が見るべきところは?
記者市販のおやつを選ぶときのポイントを教えてください。
道下医師「袋や箱に入ったおやつなら、原材料名とアレルゲンの表示を見ます。卵・乳・小麦は表示が義務づけられています。
そのうえで、“同じ工場で〇〇を含む製品を製造しています”といった注意書きがあるかを確認します。この注意書きを避ける必要があるかどうかは、お子さんによって違うので、主治医に一度確認しておくと迷わずにすみます。」
記者子どもが自分で選ぶ年齢になったら、どうすればいいでしょう。
道下医師「少しずつ、表示の見方を一緒に練習していくといいと思います。自分で“これは食べられる、これは確認が必要”と判断できるようになることは、成長していくうえでとても大切な力です。」
Q4. 友だちやきょうだいと同じおやつを食べさせてあげたい
記者友だちの家や、きょうだいと一緒のおやつの時間はどう考えればいいですか。
道下医師「“自分だけ違うおやつ”が続くと、子どもにとってはさみしいものです。家族みんなで同じものを食べられるように、原因の食物を使っていないおやつを選ぶ日をつくるのも一つの方法です。
友だちの家に遊びに行くときは、事前に相手の親御さんに伝えておく、食べられるおやつを持たせる、といった工夫も役に立ちます。」
Q5. 誤って食べてしまったときのために、何を準備しておく?
記者気をつけていても、誤って食べてしまうこともありそうです。
道下医師「だからこそ、症状が出たときにどうするかを、主治医とあらかじめ決めておくことが大切です。飲み薬を使うのか、すぐに受診するのか。強い症状が出たことがあるお子さんは、自己注射薬(アドレナリン自己注射薬)を処方されている場合もあります。
処方されている薬は、外出先にも持っていくこと。祖父母や、子どもを預ける先の人にも、原因の食物と症状が出たときの対応を伝えておいてください。」
Q6. アレルギーがある子どものおやつで、いちばん大切にしたいことは?
記者最後に、親御さんに伝えたいことはありますか。
道下医師「おやつは、楽しみの時間だということです。避けなければいけないものがあるのは事実ですが、“食べられるもの”に目を向けると、選べるものは意外とあります。
表示を一緒に見て選ぶこと、食べられる範囲を主治医と確認していくこと。それを続けていけば、おやつの時間はちゃんと楽しいものになると思います。」
まとめ:子どものアレルギー対応おやつは「避けるもの」と「食べられるもの」の両方を見る
食物アレルギーがある子どものおやつで大切なのは、
- 成長とともに食べられる範囲が変わることがあり、主治医と見直していくこと
- 必要以上に除去しすぎず、食べてよい範囲は主治医と決めること
- 市販のおやつは、アレルゲンの表示と注意書きを確認すること
- 友だちやきょうだいと同じおやつを楽しめる工夫をすること
- 誤って食べたときの対応を決め、周りの大人にも伝えておくこと
「避けるもの」だけでなく「食べられるもの」にも目を向けることが、おやつの時間を楽しくする第一歩です。
編集部より|卵・乳製品・小麦粉を使わない焼き菓子のギフト
最後に、編集部から一つご紹介です。
南青山のカフェ「L for You(エルフォーユー)」の焼き菓子は、卵・乳製品・小麦粉を使わずにつくられています。家族みんなで同じおやつを囲みたい日や、アレルギーがあるお子さんのいるご家庭への手土産の選択肢のひとつとして、オンラインショップからギフトとして贈ることができます。原材料の選定と製法の設計には、AFRODE CLINIC が監修として関わっています。
※小麦粉は使用していません。厨房で小麦を扱うことはありません。卵・乳製品も使用していません。ただし、原材料がつくられる場所の近くで卵・乳製品・小麦を扱っている場合など、原材料由来の微量の混入(コンタミネーション)までは否定できません。
※クルミ・アーモンドなどのナッツや、大豆を使用している商品があります。
※原材料は商品ごとに異なります。ご購入の前に、各商品ページの原材料表示をご確認ください。
参考文献
- 日本小児アレルギー学会 食物アレルギー委員会「食物アレルギー診療ガイドライン2021」
- AMED研究班「食物アレルギーの診療の手引き2023」
- 消費者庁「加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック」
